実はこんなにすごい!NC工作機械の基礎知識

実はこんなにすごい!NC工作機械の基礎知識

みなさんこんにちは。
「銅加工.com」を運営する畑鉄工株式会社の代表の畑です!

みなさんは、銅加工には欠かせない「NC工作機械」についてどれくらいご存知でしょうか?

業界に入って日が浅い方にとっては、「聞き慣れない」「意味がよくわからない」と感じるかもしれません。しかしNC工作機械は、今日の金属加工業界では当然のように使用されており、なくてはならない存在です。
今回は、そんなNC工作機械についてご説明していきます。

NCの意味は?NC工作機械とは?

NC工作機械とは、「コンピューターによって数値をコントロールされている工作機械」のことです。「N」はNumerically(数値)、「C」はControlled(制御された)という意味で、「N」と「C」の頭文字を取って「NC工作機械」と呼んでいます。

「数値のコントロール」ついては、JIS(日本規格協会)が以下のように定めています。

工作物に対する工具経路、加工に必要な作業の工程などを、それに対応する数値情報で指令する制御

引用:JIS B 0181数値制御工作機械用語

NC工作機械の登場によって、「金属を削る」「穴をあける」「金属を磨く」などの加工作業が格段に容易になり、日本における金属加工は大きく発展したといわれています。銅加工などに使われるNC工作機械にはさまざまな種類があり、「旋盤」「ボール盤」「フライス盤」「マシニングセンタ」「ターニングセンタ」などが存在します。

覚えておきたいNC装置の仕組み

NC工作機械の代表例として知られているのが、円筒または円盤状の工作物を回転させながら金属を加工していくNC旋盤です。NC旋盤では、「外丸削り」「面削り」「テーパ削り」「中ぐり」「穴あけ」「突切り」「ねじ切り」といった複雑な加工をコンピューター制御によって実行していきます。

これらの加工を実行するために、機械の頭脳として指示を出す役割を担うのが「NC装置」です。NC装置の情報処理回路からサーボ機構へ切削位置やスピードなどの情報が送られると、サーボ機構が人間の指のようにNC工作機械を実際に動かすという仕組みになっています。

なお、NC工作機械の代表例として挙げたNC旋盤には「主軸固定型」や「主軸移動型」などの種類があり、それぞれ個性が異なる点を理解しておく必要があります。なぜなら、機械の種類によって得意な形状や加工方法が異なるからです。

それゆえに、NC旋盤などのNC工作機械は新しい種類を使用するたびに講習を受けたり、実践練習をしたりするなどして扱い方を学ぶ必要があります。そうした知識が加工の精度にも影響してくるため、しっかりとした業者に依頼・相談することが理想の実現につながります。

NC工作機械で、どんなことができる?

NC工作機械では、以下のような加工が可能です。

・旋削
・研削
・平削り
・フライス削り
・穴あけ
・電気加工

内蔵コンピューターの進歩により、こうした加工はサブミクロンレベルのオーダーにも対応できるようになりました。数多くの加工をしても品質の差が生じることはほとんどなく、加工のスピードは人力と比較する間でもありません。つまり、NC工作機械を使用すれば、安定した品質を保証しつつ、スピーディーに、効率よく求められる加工を実現できるのです。

ただし、すべて機械がやってくれるから人間の知識や技術は不要……かというと、決してそんなことはありません。

機械を動かすには数値を設定する必要があります。この作業をプログラミングといいますが、図面からプログラムを作成したり、器具や加工するものを正しくセットしたり、機械をメンテナンスしたりといった作業においては、人間側にもしっかりとした知識や技術が欠かせません。加工する金属によっては、設定を細かく変更しないと品質の高い加工が実現できないこともあるのです。その点、銅加工においてNC工作機械の使用に慣れている畑鉄工なら、適切なプログラミングで効率よく精度の高い加工を行えます。

まとめ

今回は、金属加工に欠かせないNC工作機械についてご説明しました。

現代社会を動かしているあらゆる機械の礎となる金属加工には、細部にいたるまで完璧な精度が求められます。NC工作機械を熟練の職人たちが使用すれば、注文通りの加工を寸分の狂いなく実現することが可能です。

「銅加工.com」を運営する畑鉄工株式会社では、最新鋭のNC工作機械を導入して、職人たちが精度の高いさまざまな銅加工・金属加工を行っています。品質が高く、コストパフォーマンスに優れた金属加工の依頼を考えている方は、お気軽にご相談ください。

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