銅加工.comはあらゆる形・角度の曲げ加工に対応!
銅加工.曲げ加工とは、ベンダーなどのプレス機を使用して、板金をさまざまな形・角度に曲げる加工方法です。
銅は金属のなかでも柔らかく、加工しにくい素材ですが、銅加工.comでは80年の実績を生かして偏肉率を最小限に抑えた加工を実現いたします。このページでは、曲げ加工の種類や、加工できる形状などについて解説します。
「曲げ加工」は板金を曲げ、
丸めて行うプレス加工の一種
Bending
「曲げ加工」とはなにか
曲げ加工とは、板金をさまざまな角度に曲げたり、丸めたりする加工方法です。「ベンダー」をはじめとするプレス機を使うプレス加工の一種で、曲げ方に適したプレス機を使用します。キュービクルや配電盤、産業用電池の接続板などの加工に用いられることが多い技術です。
曲げ加工の概要
曲げ加工は、その名のとおり金属の板を曲げる加工技術であり、板金加工としてはもっとも一般的な工法です。英語の「Bending」を語源に「ベンディング加工」や「ベンダー加工」と呼ばれることもあります。加工したい金属の板を専用の下型にセットして、パンチと呼ばれる金型を使い、押し曲げて加工します。
銅は金属と比較して曲げ加工が難しい
銅は金属と比較して柔らかく、扱いが難しい素材です。曲げ加工では部材を固定しますが、このときの力が強すぎると、固定すべき箇所も一緒に曲がってしまうことがあります。銅の曲げ加工は図面どおりに進めにくいため、銅の曲げ加工を拒否する業者も少なくありません。
曲げ加工に用いられる3つの工法
曲げ加工に用いられる主な工法は、これからご紹介する3つです。部材の種類や厚み、目指す形状などにより適切な工法が異なるため、それぞれの特徴を把握したうえで、適切な工法を選択しなければなりません。
板曲げ加工
金型を使って部材を挟み込み、加圧して成型する加工法です。板曲げ加工には複数の種類があり、それぞれ加工方法が異なります。
板曲げ加工の種類 | 特徴 |
---|---|
ボトミング | 部材が金型の下部に面で接する |
コイニング | 金型上部と金型下部がもっとも強く密着する |
自由曲げ | 部材と金型の接触点が3点のみで加工の自由度が高い |
R曲げ | 丸みを帯びた形に加工できる |
パイプ・棒曲げ加工
パイプベンダーと呼ばれる機械を利用してパイプを曲げる加工法です。銅、アルミ、ステンレスなどさまざまな金属素材を加工できます。用途もさまざまで、機器の配管を筆頭に、自動車のマフラーやパイプ椅子の脚部分などに使うパーツを製造することもあります。
ロール曲げ
ロールベンダーと呼ばれる機械を利用して、板材を曲面上に変える加工法です。主にステンレスや銅板などの薄い素材を加工する際に用います。
曲げ加工は製品をさまざまな形状に変化させられる
先述した方法で曲げ加工を施すことにより、製品を以下のようにさまざまな形状へと加工できます。
V曲げ
アルファベットの「V」の形に成型する加工法です。
U曲げ(R曲げ)
アルファベットの「U」の字に成型する加工法です。板材のうち2箇所を90度に曲げます。
L曲げ
アルファベットの「L」の字に成型する加工法です。板材のうち1箇所を90度に曲げます。
Z曲げ(段曲げ)
板材の2箇所を逆方向に曲げて、アルファベットの「Z」の形に成型する加工法です。
ハット曲げ
板材の4箇所を曲げる加工法です。帽子のような仕上がりになるため、ハット曲げと呼ばれます。
自由曲げ
自由な形状に曲げやすく、応用を利かせやすい加工法です。
ヘミング曲げ
材料の端を折り返すように曲げる加工法です。
丸め加工
半月状の材料を組み合わせて円形にする工法です。
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銅加工.comは、材料の
側面に向かって曲げる
「平曲げ(エッジワイズ)」が
できる数少ない
企業のひとつです
エッジワイズ、または平曲げは、銅やアルミニウムなどの金属板をエッジ(縁)に沿って曲げる加工技術です。この技術は通常の曲げ加工とは異なり、材料の厚さを活用しながら、細部の寸法精度を高めることが可能です。エッジワイズ加工は、バスバーの製造において特に有用で、複雑な電気接続や導体配置が求められる場面でその利点が発揮されます。例えば、従来の曲げ加工では難しい狭いスペースや複雑な形状でも、エッジワイズによって効率的に対応することができます。
銅加工.comを運営するハタメタルワークスは、このエッジワイズ技術に対応可能な数少ない企業の一つです。当社の高度な加工設備と技術力により、精密なエッジワイズ加工を実現し、バスバーの性能を最大限に引き出すことができます。エッジワイズ加工を通じて、電気機器の小型化や効率化に貢献し、多様なニーズに応える製品を提供します。特に、複雑な設計や厳しい寸法公差が求められるプロジェクトにおいても、当社の技術力が強みとなります。
このように、エッジワイズ技術を駆使することで、ハタメタルワークスは他社にはない独自の価値を提供し、お客様の多様なニーズに対応できる体制を整えています。
銅の曲げ加工では部材の意図せぬ変形や
寸法不良が起こりやすい
銅には以下のような特徴があります。
<銅の性質>
- 金属のなかでは柔らかい
- 200度以上の熱で軟化する
- 水溶性クーラントの影響により変色する
銅は金属のなかでは柔らかく曲げやすい素材ですが、曲げ加工をする際は高い技術力が求められます。金型の形状や加圧の加減により、曲げなくてもよい部分をまげてしまったり、割れが発生したりするためです。「スプリングバック」や「曲げ割れ」と表現される現象です。
スプリングバックとは、金属を曲げた際に元の形状に戻ろうとする現象で、加工後の寸法精度に影響を及ぼします。一方、曲げ割れは、曲げ加工中に材料が割れる現象で、特に銅のような延性のある金属でも発生する可能性があります。これらの問題を防ぐためには、適切な加工条件の選定や、事前に材料特性を十分に理解していることが重要です。
高品質かつスピーディーな納品を希望するならば、曲げ加工は銅に関する知識と経験が豊富な会社に依頼しましょう。
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銅加工.comを運営する株式会社ハタメタルワークスは、80年以上にわたり銅加工に特化した作業を行う銅の専門家です。あらゆる加工材質と加工方法に精通し、偏肉率を最小限に抑えた加工を実現いたします。ご注文は1個から承りますので、小ロットの納品を希望される方も遠慮なくお問い合わせください。