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銅、鉄、ステンレス……フライパンの素材に使われる身近な金属を比較してみた

銅、鉄、ステンレス……フライパンの素材に使われる身近な金属を比較してみた

銅、鉄、ステンレス……フライパンの素材に使われる身近な金属を比較してみた

こんにちは、「銅加工.com」を運営する畑鉄工株式会社、代表の畑です。

どの家庭にでも1つはある調理器具で、キッチンで大活躍のフライパン。実は素材として使われる金属によってその特徴や性質が変わることを存知でしょうか。たとえば、同じフライパンでもステンレス製と鉄製のものでは、熱伝導の仕方に差があるので、使用に適した料理も異なるのです。普段の生活でどんな料理を作るか次第で、おすすめのフライパンも変わってくるでしょう。

今回は、フライパンによく使われる4つの金属素材について、特徴や性質を詳しく紹介いたします。

銅製フライパンの特徴と性質

銅は熱伝導率が高い金属として知られています。銅製フライパンはこの優れた熱伝導率を活かし、強火を使うことなく食材に熱を的確に伝えられるのが強みです。温度に敏感な卵料理などを作るのに、適したフライパンと言えるでしょう。実際、卵焼き器には銅素材が採用されています。

銅は他の金属素材に比べて、焦げつきが少なくサビに強いのも特徴です。こうした強みからやや価格は高価ですが、銅製フライパンを愛用するプロの料理人も多く、料理にこだわりたい場合は購入する価値はあります。

一方で、衝撃に弱く、ぶつけたり落としたりすると、簡単に変形してしまうのが銅製フライパンの難点です。また、酸の強い食材に使用すると銅が溶けてしまうリスクもあるため、酸味のある料理には向いていません。

鉄製フライパンの特徴と性質

鉄製フライパンは熱耐性が強く、中華料理など強火を利用する料理に適しています。さらに、鉄ならではの特徴として、その他のフライパンと比べて頑丈であることが挙げられます。焦げつきが発生しても、メンテナンスをすれば再生できるのも大きな魅力です。こまめな手入れを苦としない方であれば、長期間使えるタイプのフライパンだと言えるでしょう。

鉄製フライパンのデメリットとして、使い始める前に「空焼き」と「油慣らし」を行う手間が発生します。鉄は銅やアルミニウムと比べて熱伝導率の低い金属のため、空焼きをしなければすぐに食材を加熱できません。加えて、油慣らしをしなければ、食材がこびりついてしまいます。また、基本的に鉄は重量があり、力のない方には向いていません。

ステンレス製フライパンの特徴と性質

汚れにくく、丈夫で長持ちするのがステンレス製フライパンの持ち味です。おしゃれなデザインも多く、高い人気を誇っています。ステンレスの特徴として挙げられるのが、「熱伝導率の低さ」です。熱しにくく冷めにくいため、じっくり火を通す煮物などの料理に適しています。

一方で、一瞬の火力が求められる料理には、向いていない金属と言えるでしょう。また、鉄同様に油を使わず料理すると焦げつきやすく、フライパンの寿命を縮めてしまいます。ステンレスは油をしくことで長持ちするため、料理の際は特に意識してください。

アルミニウム製フライパンの特徴と性質

アルミニウムは金属のなかでもとにかく軽量であり、扱いやすい点が特徴です。銅ほどではないものの熱伝導率が高く、繊細な火力調整や水分の蒸発がしやすくなるでしょう。こうした特徴から、アルミニウム製フライパンはパスタ料理に適しています。

アルミニウムは高温に弱く油なじみも良くないため、くっつきやすい肉や魚の料理には向いていません。また、じか火のみに対応したタイプも多く、IHをメインに使っている家庭では注意する必要があります。

どのニーズにどんな金属があっているかの見極めが重要

金属には多くの種類があり、特徴はそれぞれ異なります。フライパンに限らず、金属加工を検討している際にも、どのニーズにどの金属が適しているかを見極めなければなりません。たとえば、熱伝導率の高い金属をお求めなら銅やアルミニウムを、頑丈な金属が必要なら鉄やステンレスを加工すると、望み通りの製品が完成するでしょう。

金属加工の業者は、銅や鉄などそれぞれ得意分野があります。どの金属がニーズに見合うかを見極めたら、その分野に特化した業者に依頼をするのがおすすめです。

まとめ

今回は、フライパンに使用される金属素材を4つ紹介しました。フライパンを購入する際は、自分が普段する料理や誰が使うかを考慮したうえで、判断することが大切です。金属加工においても同様であり、ニーズに合った金属を選んだうえで各専門業者に依頼をしてください。

「銅加工.com」を運営している畑鉄工株式会社では、創業から80年以上にわたり銅加工に特化してきました。長い歴史を持ち、高い技術を備えた職人が在籍しているため、マシニング加工・プレス加工・絶縁処理・ロウ付けなどの加工は、質が非常に高いものとなっています。もし銅の加工を検討し、依頼する業者を探しているなら、ぜひ畑鉄工株式会社までご連絡ください

監修者情報
代表取締役 畑 敬三
不動産売却と不動産買取の専門店日本橋ホーム株式会社 株式会社ハタメタルワークスは、産業用電池や車輌機器向けの「銅加工」を専門とし、昭和10年の創業以来「誠実な対応」と「確かな製品」で信頼を築いてきました。迅速な対応により最短翌日納品が可能で、小ロットにも対応します。「小さな一流企業」を目指し、「銅加工ならハタメタルワークス」と評価されるまで成長。今後も独自の価値を提供し続けます。 詳しくはこちら

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