銅は何度でもリサイクルできる!銅のリサイクルと環境への影響について解説
私たちの身近に多く存在している銅加工製品。銅は何度もリサイクルができ、環境問題への取り組みとして見直されている素材であることをご存じでしょうか。
今回は、銅のリサイクルと、環境への影響について詳しく説明していきます。
銅は身近な金属
銅は、人間が初めて利用した金属とされており、なんと人類は紀元前7000年頃から銅を加工して使用していたと言われています。
銅は、耐摩耗性、防錆性、抗菌効果が高く、加工がしやすいため、昔からさまざまな用途に利用されてきました。銅像やブロンズ像など美術の世界でも銅が使用されていることからも分かるように、加工したときの美しさも銅の特長のひとつです。
また、導電性に優れているため、電線や電子機器の基礎パーツなど、電気を使用する場所には頻繁に銅が使われています。
身近な場所では、フライパン、ドアノブ、パソコンや携帯電話の基盤など、あらゆるところで銅が利用されており、私たちの生活にとって欠かせない金属となっています。
銅はリサイクルすれば半永久的に再生可能!
かつて日本には、栃木県の足尾銅山や、愛媛県の別子銅山といった銅鉱山がありました。
しかし、銅の需要が増加するとともに莫大な量の銅が採掘されると、資源が枯渇して全てが廃鉱となってしまいました。現在では、国内での鉱山からの銅の採掘は難しく、新たな銅は海外から100%輸入している状態です。
限られた資源である銅を守るためには、不要になった家具や、家電製品に含まれる銅を回収して再利用することが大切です。
実際に、東京オリンピック・パラリンピックでは、使用済みの電子機器や、家電などを全国各地で回収し、取り出した金属をリサイクルして、メダルを作成しました。
持続可能な社会への達成に向けて、銅のリサイクルに注目が集まっています。
銅のリサイクルの流れ
使い終わった銅製品や、製品を加工する際に出る銅のくずは、ほぼ100%再利用されています。
銅のリサイクルの流れは、まず銅を集め、粉砕機で細かく粉砕します。次に、高温の熱を加えるか、電気を使って銅を溶かした後、不純物を取り除き、純度の高い銅を取り出します。そして、新たな銅製品へと生まれ変わります。
銅は何度もリサイクルができ、持続可能な資源であるため、環境面において見直されている金属です。
環境への影響
脱炭素社会の実現に向けて、あらゆる業界で環境への取り組みが進んでいます。
それに伴って銅の需要も拡大しています。
例えば、電気自動車のモーターコイルや、太陽光パネルの電極、風力発電設備や、蓄電池、送電網には、導電率・熱伝導率の高い銅が大量に用いられます。
そこで問題になっているのが、銅の不足です。今後ますますカーボンニュートラルが推進されると、銅の需要はさらに拡大していくことが予想されるため、銅を安定的に供給できるように銅のリサイクルを進める必要があるのです。
まとめ
銅のリサイクルと、環境への影響について解説しました。銅は環境問題が叫ばれている現在、特に注目されている素材です。それに加えて、優れた耐久性や加工性を兼ね備えており、あらゆる機器や製品に銅が利用されています。
銅の加工には、高い技術と精度が必要であるため、確かな実績を持ち、信頼できる職人に依頼することが大切です。
「銅加工.com」を運営している株式会社ハタメタルワークスは、昭和10年の創業以来「銅加工」に特化して金属加工を行ってきました。高い銅加工技術を駆使して、高品質・高精度な製品をご提供します。
銅加工・金属加工のご要望は、ぜひ当社までご相談ください。
監修者情報
代表取締役 畑 敬三
株式会社ハタメタルワークスは、産業用電池や車輌機器向けの「銅加工」を専門とし、昭和10年の創業以来「誠実な対応」と「確かな製品」で信頼を築いてきました。迅速な対応により最短翌日納品が可能で、小ロットにも対応します。「小さな一流企業」を目指し、「銅加工ならハタメタルワークス」と評価されるまで成長。今後も独自の価値を提供し続けます。
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