皆さんのお宅にはアルミホイルがありますか？アルミホイルを見ると、ピカピカと光る面と光沢のない面があり、どちらが表なのか気になったことはありませんか？

今回はその疑問とアルミホイルの活用法について解説します。

アルミホイルに裏表はあるのか？

光沢のある面が表、光沢のないマットな面が裏と思われている方も多いかもしれませんが、答えからいってしまうと「アルミホイルには裏表はありません」！つまり、どちらも表であり、どちらも裏なのです。

なぜ裏表はないのに、質感が違うのか？

アルミホイルの両面で質感が違うのは、製造過程が関係しています。 
アルミホイルは、薄いアルミ箔を二枚重ねて、ローラーではさんで薄く延ばして作られます。その際にローラーに接していた面には光沢が生まれ、アルミホイル同士が重なっていた面は光沢がない質感となるのです。  

材料や機能が同じで、ローラーに接しているかしていないかで質感が決まるので、裏表を気にせずに使用してOK。あえていうならば、「包み焼き」のような料理では光沢面を外側にすると見た目が良くなるかもしれません。

アルミホイルの活用法

急速冷凍 

アルミホイルの特徴として冷気が伝わりやすいことが挙げられます。肉・魚などの食材や料理を小分けに冷凍保存したい場合、ラップに包んだ食材をさらにアルミホイルで包むと急速冷凍が可能です。  

氷温熟成 

肉、魚、野菜などは-3.5～0℃の環境下では凍結から身を守ろうとして、タンパク質・糖類を分解し、アミノ酸やブドウ糖などのうま味成分が増加することがわかっています。「氷温熟成」はこの仕組みを利用して食材のうま味を引き出す方法で、アルミホイルを使うとお家でも氷温熟成が可能となります。  

例）冷凍マグロ
冷凍状態のマグロのサクをアルミホイルで3重になるようにしっかり包み、冷蔵庫のチルド室などに1日保存すると、うま味に関わるアミノ酸が増加しておいしさがアップ。ぜひお試しください。  

野菜の皮むき

アルミホイルをくしゃくしゃに丸めてから広げ、ごぼうや生姜、山芋などの野菜の皮をこすると薄く皮がむけます。野菜の皮を薄くむくのは難しいですが、この方法なら簡単にできます。

非常時に暖をとる

アルミニウム製のブランケットが防災グッズに入っていることからもわかるように、災害時などの非常時にはアルミホイルは暖をとるアイテムとして重要です。冷えを感じる部分にアルミホイルを巻き付けて使用しましょう。

裏表があるアルミホイルも販売されている！  

近年では特殊な加工を施し、機能性を備えた商品が登場しています。

フライパン用

フライパン用のアルミホイルは、油を使用せずとも食材がフライパンにくっつきづらいようにアルミホイルの片面にシリコン加工がされています。油が不要なので、ヘルシーでフライパンを洗う手間も不要というメリットがあります。

おにぎり用

おにぎり用に販売されているアルミホイルは、抗菌コート加工された吸湿紙とアルミホイルが貼り合わさってできており、おにぎりのべたつき防止効果があります。

まとめ  

今回は、アルミホイルの裏表の秘密や活用法についてご紹介しました。アルミホイルの光沢の有無は製造過程によるもので、また販売されているアルミホイルには裏表があるものが存在するなど、さまざまな情報をお伝えしました。  

アルミホイルは料理以外にも役立つアイテムなので、ぜひ活用してみてください。また、金属加工を手がける「株式会社ハタメタルワークス」では、アルミニウム製品の加工にも対応しております。お気軽にご相談ください。