自社開発の自動機を使った高品質なタップ加工をご提供!
タップ加工とは、穴を開けた加工物に工具を差し込み、雌ネジが入る筋を作る加工方法です。
銅加工.comを運営する株式会社ハタメタルワークスでは、自社開発の自動機を活用し、品質不良を限りなくゼロに近付けたタップ加工を行っています。このページでは、タップ加工の概要や種類、注意点などをご覧いただけます。
小ロットから大量生産まで
対応できる「タップ加工」
Tapping
「タップ加工」とはなにか
タップ加工は銅の加工方法の一種で、作業の難易度は比較的低いとされています。タップ加工の方法は「切削式タップ加工」と「転造式タップ加工」の2種類に分かれ、「スパイラルタップ」や「ポイントタップ」などの形状・種類への加工が可能です。
タップ加工の概要
タップ加工とは、打ち抜き加工などで穴を開けた加工物に「タップ」と呼ばれる工具を差し込んで雌ネジが入る筋を作る加工方法です。小ロットから大量生産まで幅広く対応できるほか、生産性が高いため、お客様にとってコストパフォーマンスが高い加工方法といえます。
銅の性質はタップ加工に適している?
銅には以下のような性質があります。
<銅の性質>
- 金属のなかでは柔らかい
- 200度以上の熱で軟化する
- 水溶性クーラントの影響により変色する
銅は金属のなかでは柔らかく曲げやすいため、タップ加工がしやすい素材です。しかし素材が伸びやすいため、バリが発生する可能性もあります。「曲がりすぎ」「変色」などが原因の欠陥を避けるためには、銅の性質を正しく理解したうえでタップ加工に臨まなければなりません。
タップ加工の方法は主に2種類
銅にネジ穴を開けるタップ加工の方法は「切削式」と「構造式」の2種類です。それぞれの特長をご紹介します。
切削式タップ加工とは
銅を削りながらネジ穴を作る加工法です。下穴の直径を雌ネジの山の直径とぴったり合うように加工し、雌ネジの谷部分を作ります。極端に高い精度は求められませんが、加工中に発生する切りくずが他の機器を傷付けることがないように、細心の注意が必要です。
転造式タップ加工とは
銅に圧力をかけながら成型する加工法です。下穴を押し潰し、押し出された部分の金属を寄せて、山型に加工します。加工中に切りくずが発生しにくいことがメリットですが、下穴作りには高い精度が求められる加工法です。
主なタップの種類と、タップ加工に最適な形状
タップにはさまざまな形状と種類があります。また、銅加工の場合は「通り穴」か「止まり穴」かによって最適なタップが異なるため注意しましょう。
タイプ | 特徴 |
---|---|
通り穴 | 穴が金属板を突き抜ける |
止まり穴 | 穴が金属板を突き抜けない |
上記のポイントを踏まえながら、主なタップの種類を解説します。
スパイラルタップ
切りくずを後ろに排出する、溝がらせん状の切削加工タップです。切りくずがコイル状にカールする被削材に対して有効で、穴が金属板を突き抜けない「止まり穴」に適しています。
ポイントタップ
切りくずを前に排出する、食いつき部分の溝が斜めになっている切削加工タップです。切りくずがコイル状にカールする被削材に有効な点はスパイラルタップと同じですが、穴が金属板を突き抜ける「通り穴」に適しています。
ハンドタップ
切りくずを加工機の本体に貯められる切削加工タップです。加工によりタップが粉上になる非削材や、硬い被削材の加工に適しています。また、通り穴の加工にハンドタップが使われることもあります。
ロールタップ
加工中に切りくずが一切発生しない転造加工タップです。上記3つの切削加工タップと比較して性能が高い一方、取り扱いが難しく、作業者には一定の技術力が求められます。止まり穴の加工に使われるケースがあることもロールタップの特徴です。
銅の性質や工具の使い方を理解しなければ
高精度のタップ加工ができない
先述したとおり、銅には「柔らかい」「変色する」といった性質があります。これらの性質を理解したうえで、銅に合わせた工具の使い方をしなければ、高精度のタップ加工はできません。
<タップ加工で意識すべきこと>
- 下穴とタップの大きさを合わせる
- 切削時の回転速度を速める
- 加工中は切削脂を使う
切削時の回転速度が遅いと抵抗が大きくなり、切削面が悪くなる原因になります。また、加工中に切削油を使うことで化学変化を防ぎ、銅の変色を抑えることが可能です。
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銅加工.comを運営する株式会社ハタメタルワークスでは、独自開発のタップ自動機を使ったタップ加工を行っています。自動機2台とタッパー、ボール盤を活用し、小ロットから大量生産まであらゆるご依頼に対応可能です。
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